ところで、大事なところです。

大事なところ、大切なポイント、キーとなるところ、言葉はともかく、一番重要なところ。

これは、どうやってみつければいいのか?
簡単にいえば、「原理・原則」は何か? を考えればいいのです。

自分で考えるのは大変?
そう思ってしまったら、“おしまい”になってしまいます。

「原理・原則」とは、この方法でやれば、「誰でもできるようになる」というポイントだと思っていただければよいでしょう。

ここは、一番“キモ”の部分なので、あなたが、検証できるような例を挙げておきます。

突然ですが、あなたは跳び箱は飛べますか?

そんな些細なこと…、とお思いでしょうが、小学生にとっては一大問題です。

もし、あなたの周りに跳び箱が跳べないという方がいらっしゃれば、その方の小学校の体育の担当の先生が、 跳ばせ方の「原理・原則」を知らなかったといえます。

いまからもう20年近くも前の話でしょうか。
「跳び箱は跳べるようになる! 跳ばせることができる!」
かなり話題になったことがあります。
理屈はこうです。
跳び箱を跳ぶときは、走っていって、踏み切り板で踏み切って、跳び箱に手を着いて(突いて)、体重を移動させ、跳び箱の向こう側に着地する。
状況を細分化すれば、どこでつまづいているか、どこを修正すればいいのかがわかります。
そのつまづいている部分について、ちょっとだけ練習すれば、跳べるようになる!

少なくとも、根性や努力で跳ぶものではないですね。
小学生の授業です。モンスターボックス(?)を跳ぶわけではありません。

さらに「原理・原則」を突き詰めていけば、低い跳び箱でしたら、助走はあまりいらない。踏み切り板もあまり重要ではなさそうです。
とすると、あとは手を着く場所か、体重の移動でしょうね。
そこまでわかれば、手を着いて、体重を移動するところをまず身につけるようにする。
跳べる方はわかるかと思いますが、ジャンプしないでも、手を着きながら体重の移動だけで、箱を越えることはできますね。
すごいテクニックとか、高度な技などを要求しているわけではないです。

「原理・原則」というのは、ほとんどは本当に単純です。シンプルです。
だからでしょうか?
「原理・原則」は軽視される。
でも、いろいろと突っ込みを入れたくなるでしょう。
・体重が支えられない子だったらどうするか?
・助走をつけるのが怖いという子だったらどうするか?
などなど。

ここからは、こどもの個性に合わせた指導をすることになるでしょう。でも、「原理・原則」が重要なことにかわりはないわけです。
そして、「原理・原則」は比較的簡単に見つけることができる。
例外部分や、テクニックの部分に焦点を合わせるか?
細分化していき、「原理・原則」を見つけ、そこを重点的にマスターするか?

それは、あなたが決めてください。
参考となる本のご紹介

・「教育技術の法則化」を提唱している向山洋一(むこうやまよういち)先生の名を知らしめたのが、今回ご紹介した「跳び箱」の実践記録である。

・著書はほかにもたくさんある。また、賛同する教師の方々の本も数多く出版されている。 そのいずれもが、教師が実際に教室や運動場、体育館、プールなどの現場から実際にこどもたちと向き合い、どうやったら最善の効果をもたらすか、 もたらしたのかが事例とともに紹介されている。

・わたしが塾の講師をしていた頃、指導方法に悩んだときに頼りにした本が、「法則化」のシリーズでした。

・しかし、大学の教育学関係の教授や講師などからは、あまり受け入れられていないような感じを受けた。
学問としての大学教育と、現場での小・中・高の教育とで、そもそも議論が噛み合っていないような感じです。