これまでは、知識の習得や文章作成といった、どちらかというと机に向かって行うようなことを中心に紹介してきました。

この「学習法」は、やっぱりその程度なのか?
学ぶものは、机に向かうものだけではない。イヤ、むしろ机に向かわないものの方が多くありそうだ。そう思われる方もいるでしょう。
たとえば、スポーツやお稽古事など、からだを動かすようなものに「学習法」は使えない?
ここまでの、学習法の“基本的な流れ”というものを確認しておきましょう。

択一試験(選択肢から正解を選ぶ試験)では、
「読んで」、「理解して覚え」、「演習」
文章作成では、
「文章を写し」、「書き直しながら形を身につけ」、「自分のオリジナルにする」
といった具合です。

簡単にいえば、「インプット」、「定着」、「アウトプット」という流れがベースにあります。

知識を詰め込んだだけでは使えるようにはならないし、逆に、演習からはじめても知識がないので解きようがない。
当然です。当たり前のことをいっているに過ぎません。

しかし、この当たり前のことを無視(?)して、「まず、過去問からはじめよう」とか、「一瞬のうちに解けるようになる方法がある」と、 巷でいっている人が…。まあ、いないと思いますが。
本題に戻します。
基本的な学習方法は、どのようなものでも大差ないでしょう。
つまり、「インプット」⇒「定着」⇒「アウトプット」がなされれば、身につけることができる。
スポーツでも、お稽古事でも、はじめて学ぶときはこの「学習の流れ」を意識してやればよさそうです。
では、具体的に見ていきましょう。
はじめにやるのは目的の設定ですが、スポーツやお稽古事に関しては、ほとんどが「楽しみむため」でしょう。
楽しいことをやるわけですから、別に学習法を使わなくともどんどん身につけていくとは思います。
改めて目的の設定も必要ないでしょうが、一応、初めて習うものとしておきましょう。
どこかにも触れていますが、ビリヤード(!)をはじめるとしましょう。

目的は、うまくなりたい。

ご存知のように、ビリヤードは細長い棒を振り回して、球に当てて転がす競技(スポーツ?)です。
細かいルールはさておき、ただ、細長い棒を振って、球に当てて、その球を思い通りに動かせばよい。

さて、インプット。

大切なことは何でしょうか?

わたしは、(たぶん)フォームだと思います。棒を振るときのフォーム。

野球でいえばバットのスイング、ゴルフでいえばゴルフクラブのスイング、ボウリングだと腕の振り、 テニスだとラケットの振り、サッカーだと足の振り、…、これが綺麗だと格好がいい。格好がよければ上手。

単純です。
ここに挙げたスポーツを全くやったことがない方でも、一振り一振りが格好いいかそうでないかは、 なんとなくわかるのではないでしょうか?

そのフォームをきちんとマスターすれば、あとは実際に球を打って、球を転がせばよい。
その繰り返し。

うまくなりたいときは、そのフォームをはじめにしっかりと教えてもらうことです。
できれば、プロか、プロに準じる人に教えてもらうのがよいです。もし、身近にそのような人がいないときには、 あれこれ指図ばかりする人でなく、要所をきちんと教えてくれる人に教えを請う。
そして、しばらくは、その人だけから教えてもらい、他の人の話しは参考程度にする。
これは、ひとつの参考書を決めたら、めったなことでは変更しないのと同じことです。

わたしが、初めてビリヤードを教えてもらったとき、プロ球の人に教えを請いました。
ちなみに、何を教えていただいたのかといいますと、
「足をしっかり床に置いて、上腕は動かないようにして、肘から下だけを動かす。
そのとき、ゆっくり、大きく、振り抜く。」

これだけでした。

まあ、いうのは簡単ですが、これをマスターするのに数ヶ月かかりました。
でも、ファームが出来上がるにつれ、うまくなっていくのがはっきりわかりました。
本当に、よい方に教えていただきました。

ゲームをするのも楽しいのですが、フォームがきちんとできるようにしながらゲームもやっていくと、 もっと楽しいです。
もう、わかっているかと思います。

何かをマスターしようとするときは「もっとも大切なところ」、「キーポイント」を見つけ、 そこを徹底的に身につけていく。
どうしてもテクニック的なことに心を奪われますが(その方がカッコいいですからね)、実は、 ポイントをしっかりマスターすれば、テクニックはすぐに身につくのです。
この順序を逆にすると、一時的には上達しますが、すぐに頭打ちとなります。

何にでもいえることですね。
徹底的にマスターする(定着させる)には、繰り返すのが一番。
楽しければ、放って置いても練習しに行きますね。
イメージトレーニングも有効です。

あとは、楽しむだけ!