「三読法」のうちの2回目です。

2回目は、理解できるまで読み込みます。
(法律系の科目であれば、参照条文は可能な限り参照します。試験によってみるべきものは異なると思いますので、 それぞれ必要なものに読み替えてください。)

理解できるまで読むとはいっていますが、「理解する」パターンが人それぞれ違いますので、あなたの適した方法を使ってください。
もちろん、「読む」だけでは覚えづらい方は多いと思います。ここでは、書いてある内容を「“あなたが”理解できる方法で読み込む」 と考えていただければと思います。

わたしの場合は、読んで、イメージして、理解する(理解すると覚えやすい)。イメージしてというのは、「一覧表にする」とか、「図にする」とか、 絵を見るような感じにしてしまう。
絵のようにするというのも、また抽象的ですが、絵を見るときに、右上の方に何があったとか、左側に何があったというように、 場所や個数、色などいくつかのポイントを中心に全体を把握しておくということです。

このような方法は、自分には合わないという方も、もちろんいらっしゃるでしょう。
「書きながら」、「カードを併用しながら」、「声に出しながら」といった方法を適宜取り入れるようにしていただければと思います。
2回目が読み終わったら、ここで演習をやります。
あなたの学習しているものにもよりますが、非常に項目数が多く、何章にも分かれているような場合は、 各章を終える毎に問題演習を入れた方がいいでしょう。
参考書類に問題が載っている場合は、まずそれを解きます。その次に、該当する項目(章)の過去問を解きます。
問題がない(あるいは少ない)場合は、該当する部分の過去問を解きます。

まあ、多くの場合は、ミスばかりするのですが、そこでめげてはいけません。
わからないところがはっきりするというのは、大きな進歩です。理解があやふやだというのを確認できるのは、 何よりのご褒美です。
わかったフリをするのは誰でもできます。 わかるところとわからないところ、理解できたところとできなかったところを区分けすることができるのは、 実際に演習をやった方にしかわかりません。

不明なところ、ミスしたところはもちろん解説を読んで、理解する。正解したところも解説は読みます。 ことによると、勘違いしていることもあるからです。

そして、これがポイントなのですが、悩んだところ、ミスしたところは、不思議とよく覚えられる。記憶に残りやすいのです。
そのためにも、ぜひ問題演習は行っていただきたいと思います。
問題演習の次にやることです。

過去問で出題されたところは、参考書(この一冊と決めた参考書類)にチェックを入れます。

出題年度を入れるということも必要かとは思いますが、それよりも、出題された部分の説明の記述を探し出し、 アンダーラインを引くなりして、「ここが出た!」というのを自分でわかるようにしておくのです。
あとからその参考書を見直したときに、チェックしてある部分は「出題されたところ」というのが「はっきりとわかる」ようにしておくのです。

これは、はっきりいって時間がかかります。
でも、めげずに是非やってみていただきたいのです。

「こんなことは知っているよ!」そう思った方もいるでしょう。「そんなことしてどうなるんだ!」と思う方もいるでしょう。

わたしは、そういった方にお聞きしたいのです。

実際に過去問で出題された箇所を、「全て」参考書類でチェックしたことがありますか?

ちょっと年度を入れておしまいではないのです。

「全てチェックを入れてますか?」
なんでもそうなのですが、何かをマスターするときは、徹底的にやりきるという時期が必ず必要だと思います。
ここからは、実際にやっていただく方に「注意点」を申し添えておきます。
(過去問チェックをやらずに、ここから先だけマスターすると合格から遠ざかりますので注意してください)
読んで、問題を解いていくうちに、どうしてもできない、覚えられない項目があるかと思います。

そんな時、あなたはどうしますか?

何回も読み直して、問題演習をやって、それでも理解できない場合、わたしならそのまま一度その項目から離れます。
頭が煮詰まっている場合もあるかもしれません。
ちょっと勉強しすぎで疲れているかもしれません。
いろいろな理由があります。
一度違うことに頭を使うと、意外にあとで読み返したとき理解できていることがあります。
一晩寝てから読み直してみたら、単なる読み違えだったということはよくあります。

それでも、やっぱり理解できなかったら、その項目は一度保留にします。
十分、その項目に時間を割いたのですから、もういいでしょう。他の問題に移りましょう。

そんなことをして大丈夫なのか? そう思われる方もいるでしょう。

ちょっと思い出していただきたいのです。
最初に目標を確認していただきましたね。

あなたは、この資格を取ることが目標ですか?

それとも、資格取得は、ひとつの通過点?

資格取得のあとにやることの方が、おそらく重要でしょう。そうであれば、 この一問のために時間を費やしてしまうのは得策といえるのでしょうか?

あなたに確認していただいたと思います。

この資格試験の合格ラインはどれくらいだったでしょう?
何割正答すれば合格するのでしょうか?

100%完璧に正答しなければ合格しないというのであれば、また方針は変わってきますが、多くの場合、 70%程度の正答率でも合格しているのではないでしょうか?
そうであれば、この一問のために時間を割きすぎるのは、逆に合格から遠ざかるということでしょう。
(実際には、捨てる問題は数問になるでしょうが、それでも十分合格圏でしょう)

試験には、大胆さも必要なのです。

わたしは、どうしても理解できない問題は、とりあえず保留ということで後回しにしてきました。 時間ができたときに見直すと決めておいたのです。
まあ、時間なんてほとんどできないですけれど…。
その場合でも、過去問のチェックだけは、しっかりやってあります。

本試験でその問題が出たとき、悩んで、チェックしたということは、はっきりと思い出しました。

そして、消去法で、正解を選んだのです。
理解しづらい選択肢を除いて正誤判定すれば、それで正解は得られるのです。